【インタビュー企画】トビタテ!留学JAPAN|#6 憧れと、日本への違和感
2026.04.23

「海外ガール」への憧れと、日本への違和感
ーーまず、留学に行こうと思ったきっかけを教えてください。
もともとディズニーチャンネルなどの海外ドラマが大好きで、いわゆる「海外ガール」の生活にずっと憧れがあったんです。あのキラキラした世界を自分でも追いかけてみたいな、と思ったのが最初のきっかけでした。
ーーそこから「幸福度」という探究テーマにはどう繋がったのでしょうか?
将来、自分で起業したいという思いがあったんです。どうせ起業するなら社会貢献ができる会社にしたい。そこで日本の現状を調べてみたら、先進国なのに幸福度ランキングが51位※1とすごく低いことに驚きました。
一方で、同じ先進国で、協調性を重んじる国民性も似ているカナダは15位※1
「この差は何だろう?」という問いが生まれました。カナダに行って、日本との違いや「隙間」を見つけることができれば、日本の幸福度を上げるヒントが見つかるんじゃないか。そう思って、カナダでのアントレプレナーシップ(起業家精神)留学を決めました。
※1: 持続可能な開発ソリューション・ネットワーク「世界幸福度ランキング2024」
渡航初日、38度の熱と「言葉の壁」に涙
ーー実際の留学生活はどうでしたか? 順調な滑り出しだったのでしょうか?
それが、実は出発当日に空港で38度の熱が出てしまって……(笑)。
成田空港での乗り継ぎ中、視界もぼやけてきて「終わった……」と心が折れかけました。家族や友達からの手紙を読んで、飛行機の中で号泣。隣の席の外国の方にコンセントの場所を聞こうとしたら英語が通じなくて、一人になった瞬間に不安が押し寄せて、どん底まで落ち込みました。
ーー体調不良の中、カナダに着いてからはどう過ごしていましたか?
着いた瞬間に海外の雰囲気にテンションが上がったのも束の間、ホストファミリーの家に着いたら、荷物を置いて10分後に「明日から行く学校の場所を、バスと電車を乗り継いで一人で確認してこい」って家を追い出されたんです。
「えっ、一緒に待っててくれないの?」ってまたメンタルがボロボロ。でも、やるしかない。必死に一人で行ってみたら、意外と言葉が通じなくても周りの人が親切に教えてくれて。なんとか目的地に辿り着けた時、「あ、自分、頑張れば伝えられるんだ」って、そこですごく自信がつきました。
突撃インタビューで知った「国民性に合わせたアプローチ」
ーー探究活動では、現地のCEOにインタビューをしたそうですね。
はい。留学前に日本でも何名かの社長さんにアンケートを取っていたので、カナダでも同じように英語版のアンケートを持って、3社のCEOの方々にインタビューに行きました。
実は行く前に15〜20社くらいメールを送ったんですけど、一通も返信がなくて(笑)。アポなしで現地で直接「インタビューさせてください!」って突撃しました。そうしたら皆さん、すごくフットワークが軽くて「いいよ、今からでも!」と快く受けてくださって。
ーー インタビューを通して、何か発見はありましたか?
行く前は、日本とカナダでは「幸福度を上げるための取り組み」が全く違うんだろうなと予想していました。でも実際にお話を聞くと、実は制度や取り組み自体は日本もカナダもほとんど同じだったんです。
違ったのは、その取り組みをどう受け取るかという「フィーリング」や「スタンス」の部分。つまり、制度だけを真似すればいいわけじゃない。その国の国民性に合った心理学的なアプローチが必要なんだ、と気づけたのは大きな収穫でした。
「普通のJK」という安全なルートを外れて
ーー留学を経て、自分自身の中で一番変わったことは何ですか?
留学前は「普通の女子高生」として遊んで勉強して……という、みんなと同じ「安全なルート」にいるのが一番だと思っていました。課外活動やボランティアをすることに、どこか抵抗があったんです。
でもトビタテで、同じ年代で何かに向かって頑張っている仲間に出会えた。それが一番大きかった。「あ、自分もこっちの道で頑張っていいんだな」って思えるようになりました。
今では学校で400人の前で登壇したり、留学エージェントの説明会に呼ばれたり。人前で自分の意見を発信することが怖くなくなったし、「普通の高校生がしないようなことも、自分ならできる!っていう自信に繋がっています。
ーー最後に、応募を迷っている高校生にメッセージをお願いします。
まずは、深く考えずに「行動」してみてほしいです。
私みたいに英語が全然喋れなくても、熱が出ても、現地で家を追い出されても(笑)、なんとかなります! 動いてみれば、想像もしなかった景色や、刺激をくれる仲間に出会えます。ぜひ、一歩踏み出してみてください。